頭に手を乗せた音が聞こえたが、そんな軽いもんじゃない。 こいつは彼女にも手加減なしか。 「いったい!」 「うるせーよ」 「だってー…」 「はいはい。席つくぞ。大翔機嫌わりぃ」 今度は背中をポンポンされて機嫌取りらしい。 そんなんで痛みが治まるかっ!…まぁもう痛くないけど。 バカバカ言いながら席に向かった。 「…ってか、席どこ?」