「お前が昨日言ったやつ。好きな奴いるって。」 「うん。晃、恋に悩んでると思った。」 「あのさ、それ。お前のせいだから。」 「はい?」 あたしが邪魔ってこと? 晃より先に彼氏出来ちゃったから。恋人がいる奴の協力なんて必要ないよね。 「あたしがいるから…あたしが晃の邪魔してるんだ。」 思ったことを口にして、反応を待った。 それは1分も経っていない。 ――…「あのな、それ違うから。捺禾が邪魔なわけねーじゃん。」 確かに彼はそう言った。