「待ってましたよ、―――野桜さん?」 「なんのマネだ…お前たち、まだ高校生じゃないか…」 ハァハァと、息を切らし話すのは―――捺禾父である。 先ほど、大急ぎで日本に帰っていた本人だ。 「なんのマネ? う~ん、なんのマネしてるんだろ…」 「おい、そこは真剣に悩むとこじゃねーだろ! …野桜さん、手紙に書いた通りです。 俺たちはそのためにこんなことをしてるんですよ?」 だから、約束してもらえませんか? と、彼は深々とお辞儀をした。