コンコンッ




「はい。」




「失礼いたします、白夜坊っちゃま。」




「なぁに?」




「″あの方″が目を覚まされましたのでご報告を、と。」




「意外に早かったねぇ。んじゃ、もう戻っていいよ」






そう言うと、失礼致しました。と部屋を出ていった執事




金持ちが…



呟いてハッとするが、運良く聞こえていなかったみたいだ。





俺は安堵の息をついた。