「リカちゃん…。」 「何かしら?桜谷さん」 「先生…嫌がってるから離してあげて?」 只、今はそう言いたかった。 それに対してムッとしているリカちゃん。 私の言葉を聞いて笑顔になったのかわからない先生。 「ねぇ?桜谷さん?貴女は先生の何でも無いでしょう?彼女?恋人?夫婦?それとも只の患者?」 只の患者にしか当てはまらない。 何も言えないけど…なんかそれが悔しくっていつの間にか目から水が出ていた。