「先生!何患者さんを泣かそうとしているんですか!?」 いつもの看護士さんが来た。 そういえば名前知らない…。 ここの歯医者って名札がついてないんだよね…。 「えっ…!?泣いてる!?」 「半泣きですよ。先生最悪ですね!!」 看護士さんは笑顔で先生のほっぺをつねった。 「痛っ!!!!穂乃さん痛い!!!」 「あはは!先生痛そう!!」 「里那ちゃんの裏切り者ー!」 悲しくなっていた私の心はいつの間にか 笑っていた。