私は走るのをやめて病室に帰ることにした。 目から今にもあふれそうな涙をふいて。 「よし!私はちょっと大人になる!」 「・・・・なれるの?」 「えっ・・・?」 後ろを振り向くと慎先生がいた。 「大人になれるの?」 「な・・なります。。なってみせます。。」 「ふーん・・・ってかどこ行ってたの?」 「ちょっとトイレに迷っちゃって・・」 あはは・・と笑ってみる。 嘘・・・だけど。。