ウィーン。 病院に入ると若干今日は患者さんが少なかった。 やっぱり、クリスマスだから? お母さんが入院しているのは病院の7階。 なんか遠いっていうか、大学病院だなぁって思う。 「おばさん何階?」 「あ、えっと…ですね…7階です!!」 「了解。…あのさ?」 「なんですか?」 「せめて今日はデートなんだし、腕くらいくまない?」 「えっ…はっ…恥ずかしいです…」 「大丈夫だって?おいで?」 「…もう…分かりましたよっ…」 私は恥ずかしいと裏腹に嬉しいって気持ちがあった。