「いつ退院出来るの?」



「うーん…冬休み明けかな?一緒に年明け出来ないわね…」

「お母さんと一緒にいたいけど外出駄目なの?」


「なんか知らないけど駄目らしいわー?…それより中山さんの家で迷惑かけてないかしら?」


「はっ…迷惑かけてなんかないよ?今おばさんいないし?」


「そうなの?じゃあ今は息子さんと二人っきり?」


お母さんがニヤニヤし始める。
二人っきりになってまだ1週間とちょっと。

まだ12月始めなのにもう私の中では12月後半に思えてくるのはなんでなのかな。




「もう!ニヤニヤしないでよ!何もないってば!慎先生は子供なんか興味ないし彼女いるよ?」


「慎…先生?」



またやっかいな事を言ってしまった。




「歯医者に行った時の先生が慎先生…中山先生だったの!」



「あら、そうなのね!…いくら2、3年ぶりだから少しヤバいかな?なんて思ったけど歯医者で会ってたなんて!」



お母さんはキラキラと目が輝いた。