「僕から先に用事・・・伝えたいことがあるんだ。」 「えっ?」 まっすぐ見つめられて、ちょっと頬が赤い慎先生。 慎先生の右手はまだ私の唇。 ドキドキしすぎて目をそらす。 「目をそらさないで。」 「あ・・はい・・」 中学生で初めての経験・・・ってか中学生でこんな事することだろうか。 まぁ・・いっか!・・。 「なんで、キスの事は覚えていて過去のことは忘れていたのかって言うとね。」 「は・・はい・・。」 「里奈ちゃんに好意があるからだよ。」