ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】

 驚いて硬直している俺には目もくれず、乃亜はこの狭い空間に躊躇なく侵入、その体温計のような物体を奪うように拾い上げると、すぐさま出て行き再びドアを閉めた。


 乃亜ちゃん、いくら俺でもこんなとこ見られたら恥ずかしいです。


 泣いちゃいそうだし…


 それにしてもアレ、妊娠検査するやつじゃないのか?


 結果がメチャクチャ気になるんですけど。


 トイレから出ると、乃亜は何事もなかったように再びベッドの上でテレビを見ていた。


 理沙の『そっとしといてあげて』という言葉の意味が薄らわかり、俺の胸がチクリと痛んだ。