それに妊娠したって全然不思議じゃないしね、だって俺、確信犯。
乃亜は俺のプロポーズにOKしたはずなのに、俺がその話を持ち出すと、何故かいつもそれとなくはぐらかされるんだよな。
俺、早く乃亜と結婚したいのに。
だから既成事実を作ってやろうと企んだんだ、乃亜が妊娠してたら万々歳だし。
「『不吉』とか言うな。 あと『バカ』とも。」
俺が不貞腐れて言い返すと、
「あんたが父親なんて… 百万年早いわよ。」
とか、意味不明の悪口言われたし。
俺は死ぬまで父親には… ていうか、何度も生まれ変わってやっと父親になれるってことですか?
何も言い返す気になれず、無言のまま、俺は踵を返して理沙に背を向け歩き出した。
「どこ行くの?」
理沙が引き留めるように、気持ち強めの声音で俺に問い掛けるから、俺、思わず振り返っちゃったし。
「どこって… 乃亜んち。」
なんで一々、お前に俺の行動計画、報告しなきゃなんねぇんだよ。
「ちょっと待ちなさい! あんたなんかが行ったら、治るもんも治らないわよ! いいえ、悪化するわ、確実に。」
「見舞いに行くんだよ、いくら俺でも乃亜の療養の邪魔するわけねぇだろ!?」
理沙ってほんとムカつくよ。
「皆人、お願い、そっとしといてあげて。」
「だーかーらー」
言いかけて止めた、アホくさい。
「俺、乃亜の彼氏ですけど!? あんたそれ忘れてない?」
最大限の寛容さを示して、穏やかに静かに言ったつもり。
それでも理沙は不満全開で、あげく立ち上がって俺の方へ来ようとまでしたので、俺は逃げるように店を出た。
乃亜は俺のプロポーズにOKしたはずなのに、俺がその話を持ち出すと、何故かいつもそれとなくはぐらかされるんだよな。
俺、早く乃亜と結婚したいのに。
だから既成事実を作ってやろうと企んだんだ、乃亜が妊娠してたら万々歳だし。
「『不吉』とか言うな。 あと『バカ』とも。」
俺が不貞腐れて言い返すと、
「あんたが父親なんて… 百万年早いわよ。」
とか、意味不明の悪口言われたし。
俺は死ぬまで父親には… ていうか、何度も生まれ変わってやっと父親になれるってことですか?
何も言い返す気になれず、無言のまま、俺は踵を返して理沙に背を向け歩き出した。
「どこ行くの?」
理沙が引き留めるように、気持ち強めの声音で俺に問い掛けるから、俺、思わず振り返っちゃったし。
「どこって… 乃亜んち。」
なんで一々、お前に俺の行動計画、報告しなきゃなんねぇんだよ。
「ちょっと待ちなさい! あんたなんかが行ったら、治るもんも治らないわよ! いいえ、悪化するわ、確実に。」
「見舞いに行くんだよ、いくら俺でも乃亜の療養の邪魔するわけねぇだろ!?」
理沙ってほんとムカつくよ。
「皆人、お願い、そっとしといてあげて。」
「だーかーらー」
言いかけて止めた、アホくさい。
「俺、乃亜の彼氏ですけど!? あんたそれ忘れてない?」
最大限の寛容さを示して、穏やかに静かに言ったつもり。
それでも理沙は不満全開で、あげく立ち上がって俺の方へ来ようとまでしたので、俺は逃げるように店を出た。



