みゆっちの右ストレートは予想を上回る破壊力で、俺はその衝撃により兄貴の愛車に叩きつけられた。
みるみる口の中に鉄の味が広がり、俺は口の中に溜まったその液体を、地面に勢いよく吐き出した。
それでもみゆっちの拳は容赦なく俺目掛けて飛んで来る。
慌てて兄貴が、俺とみゆっちの間に割って入り、みゆっちの両手首を掴んで俺への攻撃を制した。
「離してよ! あいつさえ来なかったら… 全部あいつのせいよ!!」
みゆっちは、両手の自由を奪われたにも関わらず、尚も暴れ続ける。
みゆっちの兄貴へのラブパワー、ハンパねーな。
見兼ねた俺は、背後から兄貴の左肩を掴み、
「兄貴、俺なら平気だ。気が済むまでやらせてやれよ。」
と言ってやると、兄貴はみゆっちを見据えたまま、
「お前は黙ってろ。これは、俺と美百合の問題だ。」
みゆっちに当て付けるように、冷たく言い放った。
兄貴が手の力を緩めたのか、みゆっちが両腕を勢いよく振り下ろし、呆気なく手首の拘束は解かれた。
みるみる口の中に鉄の味が広がり、俺は口の中に溜まったその液体を、地面に勢いよく吐き出した。
それでもみゆっちの拳は容赦なく俺目掛けて飛んで来る。
慌てて兄貴が、俺とみゆっちの間に割って入り、みゆっちの両手首を掴んで俺への攻撃を制した。
「離してよ! あいつさえ来なかったら… 全部あいつのせいよ!!」
みゆっちは、両手の自由を奪われたにも関わらず、尚も暴れ続ける。
みゆっちの兄貴へのラブパワー、ハンパねーな。
見兼ねた俺は、背後から兄貴の左肩を掴み、
「兄貴、俺なら平気だ。気が済むまでやらせてやれよ。」
と言ってやると、兄貴はみゆっちを見据えたまま、
「お前は黙ってろ。これは、俺と美百合の問題だ。」
みゆっちに当て付けるように、冷たく言い放った。
兄貴が手の力を緩めたのか、みゆっちが両腕を勢いよく振り下ろし、呆気なく手首の拘束は解かれた。



