ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】





 再びデッキへ出ると、兄貴はすでにそこに居た。


 兄貴と向かい合うようにして立っているのは……


 やっぱり蔦山さんだ。


「だから言ったんだ、蔦山さんは信用できねぇって」


 キレ気味に俺が言うと、


「お前の可愛い元部下は、ああ言ってるけど?」


 蔦山さんにのん気に問いかける。


「悲しいね」


 そして蔦山さんも、落ち着き払った様子で返す。


「どういうこと?」


 状況がさっぱり呑みこめない。


「蔦山は、この船を動かし、東郷のヤツラの注意を引こうとした。だがお前が目ざとく気付き、乗り込んだってわけだ。毎回、毎回、余計なことしかしないな、お前は」


 呆れたように兄貴が言い、蔦山さんも苦笑する。


「●月●日未明、乗っていた小型船舶が爆発、蔦山隆治死亡」


 唐突に兄貴が訳のわからない予言をし、蔦山さんは目を見開いた。