ハトラスが出口を抜けるところで何とか桟橋の先端まで辿り着き、俺はコンクリートを蹴って、ハトラス目掛けて跳んだ。
だが想像以上に距離があって、船主を囲っている鉄のレールに辛うじて右脇は引っ掛かったものの、俺の身体は船の外。
足を必死に動かして、船縁に引っ掛けようともがくも、風に煽られうまくいかない。
兄貴に借りたジーンズはサイズが合わず、キツくて思うように動けない。
挙句、ブチッと不吉な音をさせ、ウエストボタンが弾け飛んだ。
ファスナーのつまみがみるみる降下し、禁断の扉が開かれ、そして、秘めたる聖域が露になる。
嫌だね、こんな海のど真ん中で下着姿晒すなんて、悲劇だ、悪夢だ。
空いている左手で、ファスナーだけでも上げようとするが、これもうまくいかない。
そんな中、レールの上を器用に伝い歩き、先ほど乗り込んだ男が、懐に右手を突っ込みながら、こちらに向かっている、ヤバイ…
だが、男の肩越しに、ハトラスを追う水上バイクが見えた。
目を凝らして見れば、轟音響かせぐんぐん近づいて来るそれを運転しているのは兄貴だ。
一体どこから拝借してきたのか……
だが想像以上に距離があって、船主を囲っている鉄のレールに辛うじて右脇は引っ掛かったものの、俺の身体は船の外。
足を必死に動かして、船縁に引っ掛けようともがくも、風に煽られうまくいかない。
兄貴に借りたジーンズはサイズが合わず、キツくて思うように動けない。
挙句、ブチッと不吉な音をさせ、ウエストボタンが弾け飛んだ。
ファスナーのつまみがみるみる降下し、禁断の扉が開かれ、そして、秘めたる聖域が露になる。
嫌だね、こんな海のど真ん中で下着姿晒すなんて、悲劇だ、悪夢だ。
空いている左手で、ファスナーだけでも上げようとするが、これもうまくいかない。
そんな中、レールの上を器用に伝い歩き、先ほど乗り込んだ男が、懐に右手を突っ込みながら、こちらに向かっている、ヤバイ…
だが、男の肩越しに、ハトラスを追う水上バイクが見えた。
目を凝らして見れば、轟音響かせぐんぐん近づいて来るそれを運転しているのは兄貴だ。
一体どこから拝借してきたのか……



