ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】

 やつらも船種、知ってるんだろうか……そのパトラッシュ? フランダース45?


 まぁ、何でもいいや、船の形は覚えたし。


 ふと隣の兄貴を見ると、すでに銃を手に出動態勢。


「俺は左、お前は右だ」


 早口で言い、愛用のベレッタ上部をスライドさせながら走り出した。


 え? あの桟橋に残っている見張り二人のことを言ってんの?


 俺も慌ててリボルバーを抜きながら後を追う。


 見張り二人が俺たちに気付いた時には、もうすでに兄貴は引き金を引いていた。


 その距離、数十メートル、良く当てたね、お見事。


 兄貴担当の左側の男が崩れ落ち、右側の男も銃を抜く。


 そっちの担当は俺、仕方ねぇな……


 だが俺が銃を構える前に、兄貴がやつの右肩を撃ち抜いた。


「皆人、遅い!」


 叱られました。


 銃弾に弾き飛ばされ尻もちをつき、右肩を押さえて呻き声を漏らす男の傍らへ行き、兄貴は手に持った銃を男のこめかみ辺りに振り下ろした。


 たちまち男はぐったりと横たわり、動かなくなった。


 そして兄貴は、男の手から零れ落ちた銃を拾いあげ、勢いよく海に放った。