ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】

「いつまで待てばいいかわかんなくて…
 待ってる間に、乃亜の心が俺から離れてしまったらって、


 不安だったんだ」


 不思議と兄貴相手だと、自分自身ですら気付いていなかった本音が、ツラツラとこぼれだす。


「だろうな。乃亜は、お前なんかにはもったいない」


 そんな同調、ちっとも嬉しくないね。


「こんな時に悪口かよ」


「そのお前にはもったいない乃亜が、どういうわけかお前に心底惚れている。
 十分な時間を与えてやれば、乃亜が出す答えなんかわかりきっていたはずだ」


「なんでそんなこと言い切れるんだよ!? そんなの、わかんねぇだろ!?
 色々と考えてるうちに、もしかしたら、気が変わるかもしんねぇし。

 やっぱ、あんなバカな男と結婚なんて有り得ないわ、とか、
 あんなヘタレが自分の愛する子の父親なんて、絶対嫌よ、とかってなるかもしんねぇだろ?」


 兄貴が、俺の言葉に思わずふきだす。


 いやいや、俺、あいにく本気ですけども!?


「俺はそこまで言ってない」


 そんなフォローいらねぇし。