「蔦山は、やつらの邪魔をしろと言ったんだ。お前、人の話全く聞いてないんだな」
チラリと一瞬だけ視線を俺に寄越し、兄貴は薄く笑った。
そんなもん、チワワくんと二人でやれよ、俺は特殊訓練を受けてないんだ、関わりたくないね。
「なんでわざわざ俺を連れてくんだよ!? 俺なんか、足手まといになるだけだしね」
「お前は手帳を持ってる」
「何それ? メモ帳一冊ごときに、俺の貴重な命、捧げられるかよ!」
そう言い返すと、兄貴は鼻で笑った。
暖簾に腕押し、馬の耳に念仏、
龍一の耳に命乞い…
兄貴は俺を守る自信があるかもしんねぇけど、残念ながら俺自身が、自分の身を守る自信がないのだよ。
いや、もう考えまい、兄貴が自分の意志を曲げることなど、地球がひっくり返ったってないのだ、人生、諦めが肝心である。
覚悟(!?)を決めたら、乃亜のことが脳裏に浮かんだ。
あの時は、大ダメージ食らって、自分見失って、アホな行動に突っ走って、谷口さんに叱られて…
けどやっぱり、もっと冷静になって、乃亜の気持ちを聞いてやるべきだったかな。
乃亜の複雑な想いと、ちゃんと向き合う勇気がなくて、俺は逃げた。
チラリと一瞬だけ視線を俺に寄越し、兄貴は薄く笑った。
そんなもん、チワワくんと二人でやれよ、俺は特殊訓練を受けてないんだ、関わりたくないね。
「なんでわざわざ俺を連れてくんだよ!? 俺なんか、足手まといになるだけだしね」
「お前は手帳を持ってる」
「何それ? メモ帳一冊ごときに、俺の貴重な命、捧げられるかよ!」
そう言い返すと、兄貴は鼻で笑った。
暖簾に腕押し、馬の耳に念仏、
龍一の耳に命乞い…
兄貴は俺を守る自信があるかもしんねぇけど、残念ながら俺自身が、自分の身を守る自信がないのだよ。
いや、もう考えまい、兄貴が自分の意志を曲げることなど、地球がひっくり返ったってないのだ、人生、諦めが肝心である。
覚悟(!?)を決めたら、乃亜のことが脳裏に浮かんだ。
あの時は、大ダメージ食らって、自分見失って、アホな行動に突っ走って、谷口さんに叱られて…
けどやっぱり、もっと冷静になって、乃亜の気持ちを聞いてやるべきだったかな。
乃亜の複雑な想いと、ちゃんと向き合う勇気がなくて、俺は逃げた。



