ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】

「黙れ、クソ犬。じゃあ、遺体は?」


「それは石原が用意したから、俺は知らない。」


 ああ、それで… ワゴンを用意するのに、あんなにも手古摺ったのか。


 チワワくんは相も変わらずエンジェルスマイルを崩さない。


 こんな天使のような顔して、どこのどいつを殺ってきたのか… 想像したくないね。


 ということは…


「俺は、死人二人とドライブしたのか?」


 呆然としながら、ブツブツ呟くと、


「お前、そんなこと気にするほど繊細だったか? だとしたらその繊細さ、もっと別の事に生かせよ。」


 嘲笑を浮かべて兄貴が言った。


「どういう意味だよ!?」


 俺が言い返すも兄貴はスルー、未だいびつな『L』状態のチワワくんに向かって、


「石原、取り敢えず、東郷の車2、3台爆破してこい。」


 なんでもないことのように言い放つ。


「わかった。」


 そう返事をし、ようやくチワワくんはその身を起こした。