ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】

「ヤツラは希世を返す気なんか、さらさらねぇさ。ブツが手に入ったら、必ず希世を殺す。

 だがそうはさせねぇ。お前らが邪魔してヤツラをジワジワ追い詰めれば、東郷は絶対にほぼ総動員してくるはずだ。

 希世の監禁場所が手薄になったところで、俺は希世を助け出す。」


 蔦山さんは、どう考えても無謀な計画を淡々と語った。


 俺たちに、一体どんだけの威力があると言うのだ。


「最終的に、ブツは全部俺たちが頂き、それを尾藤のところへ持っていけば、一件落着… 

 だな? 皆人。」


 そう言って、兄貴は例のごとく、その整った顔に魅惑の笑みを浮かべる。


「どこがだよ! 尾藤が敵対する暴力団を一個潰し、さらにブツは尾藤の手に渡り、尾藤の私腹を肥やす。これのどこが『一件落着』だってんだ? 

 兄貴の脳ミソは腐ってる。賞味期限切れ、腹下すわ、バカヤロー!」


 俺は完全に頭に血が上り、なりふり構わず怒鳴り散らした。


 そんな俺を横目で流し見て、兄貴は鼻で笑った。


 なんだとぉ!(なんも言ってないけど) 俺が間違ってんのか? 俺、なんかおかしなこと言ってますか? お兄様。