ようやく自宅へ辿り着いた。
なんかダルい…
辛いとか、悲しいとか、怒りとか… そんなんじゃなく、
ただダルい。
鈍い動作で開錠してドアを開け、中へ入ろうとした瞬間、背後から抱きすくめられ、そのまま部屋へと押し込まれた。
俺の顎の下には、なにやら冷んやりした硬くて平らなものが、ピッタリと張り付いている。
こないだのストーカー、とうとう強硬手段に出たか。
俺の純尻(ジュンケツ)は、常にギラついた野獣どもに狙われているのだ。
どうせストーキングされるなら、断然、女子がいいしね。
「来客は大歓迎だけどさ、靴脱いでくんない?」
そう言うなり、そいつのナイフを掴んでいる方の手首を両手で掴んで固定し、俺は頭を思い切り後方へ振った。



