「兄貴は死んでねぇよ。」
「本当か?」
良治は目を輝かせて聞き返す。
「本当じゃなきゃ困るね。」
曖昧な言葉を返すと、良治はすぐに勘付いた。
「お前なぁ… 希望を持つことはとても良いことだと思うよ。けどこの状況で…」
「黙れ。爆弾の一個や二個で、兄貴が死ぬ訳ねぇだろーが。」
俺が腹立たしげに言い返すと、
「あの天下無敵の『貴丸』だって、一個で確実に死ぬ。」
などと、良治はアメリカ帰りの超一流レスラーの名を持ち出してきた。
「てめっ! 証拠もねぇのに、兄貴を殺すんじゃねぇよ。物事を一方向からだけ見てたって、なんもわかんねぇだろ? お前それでも警官かよ!? バカヤロー!」
つい頭に血が上って、罵倒してしまった。
「ああそうか、じゃあもう一つ、バッドニュースがあんだけど、言っても平気だよな? だってお兄さんは無事なんだもんな?」
良治もキレ気味に言い返してきたが、もう一つのバッドニュースなど、俺には全く心当たりがなかった。
「なんだよ? ああ、聞くよ、平気だよ。」
俺も負けじと、荒い口調で返す。
良治は、急に黙り込んだ。
眉をハの字にして、さっきまでの怒りはどこへやら、切なげな、同情の眼差しを俺に向ける。
「本当か?」
良治は目を輝かせて聞き返す。
「本当じゃなきゃ困るね。」
曖昧な言葉を返すと、良治はすぐに勘付いた。
「お前なぁ… 希望を持つことはとても良いことだと思うよ。けどこの状況で…」
「黙れ。爆弾の一個や二個で、兄貴が死ぬ訳ねぇだろーが。」
俺が腹立たしげに言い返すと、
「あの天下無敵の『貴丸』だって、一個で確実に死ぬ。」
などと、良治はアメリカ帰りの超一流レスラーの名を持ち出してきた。
「てめっ! 証拠もねぇのに、兄貴を殺すんじゃねぇよ。物事を一方向からだけ見てたって、なんもわかんねぇだろ? お前それでも警官かよ!? バカヤロー!」
つい頭に血が上って、罵倒してしまった。
「ああそうか、じゃあもう一つ、バッドニュースがあんだけど、言っても平気だよな? だってお兄さんは無事なんだもんな?」
良治もキレ気味に言い返してきたが、もう一つのバッドニュースなど、俺には全く心当たりがなかった。
「なんだよ? ああ、聞くよ、平気だよ。」
俺も負けじと、荒い口調で返す。
良治は、急に黙り込んだ。
眉をハの字にして、さっきまでの怒りはどこへやら、切なげな、同情の眼差しを俺に向ける。



