ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】



「谷口さん、頭おかしいんじゃないですか? あんな出来もしない約束…」


 帰りの車中で、俺は谷口さんに抗議した。


「不可能じゃねぇさ、今の蔦山の行き先なんて限られてる。」


 そう言って、谷口さんは俺に意味深な視線を寄越した。


 何? どういうこと?


 再び視線を戻し、運転を続ける谷口さんは、俺には何も教えるつもりはないようだ。


 その秘密主義、なんとかなりませんかね!?


 俺、谷口さんに信用されてないんだな…


 すでに時刻は17時を回り、薄暗くなって見づらくなった視界を、谷口さんは車のライトで照らした。