ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】



 以下は、チワワくんの思い出話。


 断片的過ぎて、何が何だかさっぱりわからないが、話切り出したのが俺の方だから、大人しく聞くしかなかったし。


 チワワくんは当時、理工学部の学生兼ホスト(バイト)だった。


 チワワくんと日置は、ある事情で恋人でもないのに1ヶ月近く一緒に暮らしていたらしい。


「ちゃんと顔見せて。」

 甘い声で囁くチワワくん。

「見せてるじゃない。」

 照れながら(想像つかないけど)答える日置。

「そうじゃなくて…」

 そっと日置のメガネを両手で外してやるチワワくん。(当時日置はメガネをかけていたらしい)

 そして日置の唇を奪おうと企むエロチワワ。(俺はいらない、日置の唇なんか)

 目を伏せかけるも、直前に顔を逸らす日置。(そらそうだろ、唐突すぎるぜエロチワワ)

「私… 男の人と付き合ったことないの。」

 俯いたまま日置が弱々しく言う。(何故そんな時に経験値の報告?)

「引くでしょ?」

 チワワくんの様子を伺うように、視線を上げる日置。

「ぜんぜん。じゃあ俺が、恵理ちゃんの初めての男になるんだ。光栄だね。」

 無邪気に微笑んで見せるエロチワワ。(全部計算だ、そうに違いない、騙されるな日置)

「私は… あなたの最後の女になりたい…」

 (重~~~~~~~い! 重いよ日置さん!(懐かしのスピード●ゴンのネタ風に))