何気なく兄貴がアップになっている映像に目をやると、兄貴の口が微かに動いた。
「あっ! 今兄貴、なんか言った。」
俺が思わず声を上げると、チワワくんが俺の方を振り返った。
「大変、急がなきゃ… 龍くん…」
「何だよ? 兄貴なんて?」
俺が急かすように問うと、
「『暇だ』って…」
チワワくんは悪戯っぽく笑った。
「おまっ…」
こんな状況でもふざけるチワワくんに、呆れて言葉も出ない。
兄貴も兄貴だ、『暇だ』ってなんだよ!?
こいつら、今までどんだけの修羅場をくぐりぬけて来たか知んねぇけど、危機感覚麻痺してんじゃね!?
「急ごう、皆ちゃん。」
チワワくんは、足元に置いてあったボストンバッグを拾い上げると、颯爽と歩き出す。
ひとの心を散々掻き乱しておいて、なんだよソレ?
「恵理ちゃん、ありがと。」
チワワくんは日置の方を振り返って手を振った。
日置は不安げに苦笑しながらも、コクリと頷いた。
「あっ! 今兄貴、なんか言った。」
俺が思わず声を上げると、チワワくんが俺の方を振り返った。
「大変、急がなきゃ… 龍くん…」
「何だよ? 兄貴なんて?」
俺が急かすように問うと、
「『暇だ』って…」
チワワくんは悪戯っぽく笑った。
「おまっ…」
こんな状況でもふざけるチワワくんに、呆れて言葉も出ない。
兄貴も兄貴だ、『暇だ』ってなんだよ!?
こいつら、今までどんだけの修羅場をくぐりぬけて来たか知んねぇけど、危機感覚麻痺してんじゃね!?
「急ごう、皆ちゃん。」
チワワくんは、足元に置いてあったボストンバッグを拾い上げると、颯爽と歩き出す。
ひとの心を散々掻き乱しておいて、なんだよソレ?
「恵理ちゃん、ありがと。」
チワワくんは日置の方を振り返って手を振った。
日置は不安げに苦笑しながらも、コクリと頷いた。



