ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】

 襖で隔てられた隣室は多分寝室だろう、襖越しにガサゴソと布の擦れるような音が聞こえる。


 女が帰り支度をしているらしい。


 あんな風に冷たく追い払われても文句一つ言わないとは、なんと都合の良い女なんだ。


 可哀想だとは思うけど、俺だって男だし、ちょっとチワワくんが羨ましかったりする。


 そんな俺の心中を察したのか、チワワくんが俺がつけてやったテレビ画面を凝視したまま言った。


「ああ、気にしなくていいよ。彼女、お客さんだから。」


 そうだった、チワワくんはホスト様でした。


「けど、客だったら尚更…」


「俺のやり方気に入らないなら、勝手に他のヤツんとこ行くだろうし、全然平気。」


 聞こえよがしに、チワワくんは平然と言い放った。


 そういうもんなの? まぁ、俺には関係ないけど。