ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】

 ナイフを手にしたチワワくんの右腕を、左手で払い、


「兄貴が、お前を呼べって…」


 ちょっとふて腐れて伝えた。


「とりあえず、テレビ見ろよ。けど時間ねぇからな。」


 俺がそう言うと、チワワくんは、未だ入り口に呆然と佇む、パーカー美女の元へ行き、彼女の腰を抱き寄せると、あろうことか俺の目の前で、恥ずかしげもなく接吻を交わした。


「ごめん、そういうことだから。今日はもう帰ってくれる? またいつでも連絡して。待ってる。」


 そう彼女の耳元で甘く囁くと、途端、手の平を返したように素っ気無く彼女に背を向け、彼女をそこに放置したまま、俺の方へ戻ってきた。


 チワワくんの後について、奥の部屋へ入った。


 雑誌やら、脱いだ服、カップ麺の空やらが乱雑に散らばっており、足の踏み場もない。


 仕方ないから、それらを踏みながら進む。