とりあえず、男を振り向かせようと、彼の左肩に自分の右手を伸ばした瞬間、男はものすごい勢いで振り向き、俺の右腕を薙ぎ払う。
と同時に、その直前に右手で剥ぎ取った、洗面台の下部に貼り付けてあった何かが、俺の顎下目掛けて空を切った。
咄嗟に上体を逸らしてなんとかかわすも、男の顔から放射線状に飛び散った水滴が、俺の顔面をも直撃し、思わず一瞬だけ目をつぶる。
その隙に、男は俺の鎖骨辺りに左前腕を押し付け、俺は背後の壁に叩き付けられた。
そして男は手にしているそれを素早く右手だけで器用に逆手に握り直すと、俺の左頚動脈を横から狙う。
ああ… 俺、ここで死ぬの?
だが男はその時初めて俺の顔を目にし、瞬時に俺を認識したらしく、手にしていたナイフは寸止めされた。
「皆ちゃん…?」
たった今、とんでもなく恐ろしい攻撃を俺に仕掛けたばかりの男のものとはとても思えない、天使のような微笑を浮かべている。
やっぱりチワワくんだった。
本家本元エンジェルスマイル、しかと目に焼き付けた、今後は俺、これを目標に、日々精進致します。
と同時に、その直前に右手で剥ぎ取った、洗面台の下部に貼り付けてあった何かが、俺の顎下目掛けて空を切った。
咄嗟に上体を逸らしてなんとかかわすも、男の顔から放射線状に飛び散った水滴が、俺の顔面をも直撃し、思わず一瞬だけ目をつぶる。
その隙に、男は俺の鎖骨辺りに左前腕を押し付け、俺は背後の壁に叩き付けられた。
そして男は手にしているそれを素早く右手だけで器用に逆手に握り直すと、俺の左頚動脈を横から狙う。
ああ… 俺、ここで死ぬの?
だが男はその時初めて俺の顔を目にし、瞬時に俺を認識したらしく、手にしていたナイフは寸止めされた。
「皆ちゃん…?」
たった今、とんでもなく恐ろしい攻撃を俺に仕掛けたばかりの男のものとはとても思えない、天使のような微笑を浮かべている。
やっぱりチワワくんだった。
本家本元エンジェルスマイル、しかと目に焼き付けた、今後は俺、これを目標に、日々精進致します。



