チワワくんの生息場所は、大通りに面したコンクリート造りの三階建アパート。
一階は店舗になっており、喫茶店、大衆理容、コンビニとが並び、男の一人暮らしにはもってこいの便利さ。
抜け目のないチワワくんらしい、グッドチョイス。
ボロいけどね。
乗って来た公用車を路駐し、階段を駆け上がり、辿り着いた202号室の前で躊躇なくインターフォンを押した。
チワワくんとは、脇腹を刺されて以来です、本当なら気まずいどころじゃねぇし。
ですけど今は、そんな過去の恨みがどうのとか言ってる場合ではないのです。
ガチャリと音を立て、重い鉄扉が開かれる。
出て来たのが期待した人物と違って、俺は一瞬戸惑った。
全裸に男物のパーカーをダップリと羽織っただけだと思われる女、パーカーの前身ごろをしっかり重ね、組んだ腕で押さえつけている。



