月光の庭



「三日も四日もああやっているなんて、よっぽど大切な何かなんだろうよ。ちょっと口を利いて、探してやれば良いじゃないか、小動物なら、ほら、動物病院に張り紙頼むとか、紹介してやればいいだけじゃないか」





 東雲は知っている動物病院の連絡先をメモに書いて渡してやった。



 なに、娘がそこで猫をもらってきたのだ。



 しつけは大変だが、娘の喜びように一家中が明るくなったのを覚えている。



 彼は何とかして同僚を慰めて気持ちを奮い立たせてやりたかった。