月光の庭

 画面は特に暗くなり、真紅の体液が全身に刺された針の先から勢いよく噴き出した。






 その顔は覆われており、表情は見えなかったけれども、どこか聞き覚えのある声で、感想を述べていた。







『まるで夢見心地で、意識はバラ色。もう一度、いいえ何度でもやりたいです』







 東雲は青ざめて、デスクを叩いた。



「冗談じゃねえ! こんなのを売り出すって、おまえは……」





 胸ぐらをつかもうと堀田を見返ると、彼は恐ろしいほどの冷たい目で言った。