ピリリリリリリリリ‥♪

一人少し寒い初春の中家を目指すと携帯の音が

やけに大きく響いて聞こえる‥




章大『‥‥‥亮‥??』




仕事帰り歩いて家に向かってる途中亮からの電話が鳴った。

【着信 亮】

ピリリリリ‥ピッ

俺はなぜか一度立ち止まり携帯をとる。




章『‥はい‥どうしたん??』

亮『‥‥章大‥‥よう聞くねんで??』




いつになく真剣な亮の声に俺の背筋が伸びる。




亮『俺は卑怯やった‥章大に優希取られたくなかってん‥』

章『‥‥‥‥うん‥』

亮『本間の事を隠しつづけてきてん‥』

章『‥‥‥うん‥』




いきなりの事でびっくりした‥




亮『でもな‥こんな自分とも今日でおさらばするねん‥』

章『‥‥‥‥』

亮『章大??今からいつもの公園来たって??優希今向かってるから‥』

章『‥‥優希‥‥???なんで‥』

亮『優希はな‥俺やなくてお前が好きやねん‥』

章『‥‥‥‥‥』




受話器越しの亮の声があきらかに震えてた。




亮『俺は知ってたけど黙ってた。嘘もついてん‥本間は章大に会いたい言うてた‥』

章『‥‥亮??』

亮『俺の出番はこれで終わりや‥俺は病院におるから‥優希頼んだで‥』

章『‥亮!!!』

亮『ほな‥‥』

章『亮待て!!!』

亮『‥‥‥何や‥』

章『‥ありがとう。』

亮『‥‥礼は‥俺が言う事や‥』




ピッ‥