「‥あたしな‥そろそろあかんみたいやねん‥」




か細い声で言う優希 ‥




「昨日発作起きてもう死ぬかと思ったけどまだみたいやねん‥」




うっ血した俺のこぶしが痛みだす‥

今まで感じた事のない感情に俺は素直になる‥




亮『‥‥俺は今でも優希の魔法使いです‥』




ピッピッピッ




「‥‥‥章大が‥??章大が言うたん??」

亮『‥‥っそうや‥‥あいつが言うた事やっ‥』




これで俺の出番は終わった‥

でも今不思議なくらい優しい気持ちになれとる自分がおる。




「亮ちゃん‥章大にあわせてくれへん???」

亮『え‥‥ここに呼ぶんか??』

「ちゃう‥あたし自分の力で歩いて‥あの公園で章大に会いたい‥」

亮『‥‥‥死ぬで‥??』

「どうせもうあかんのは分ってるねん‥。お願い‥最後のお願い‥」

亮『‥‥‥‥分った。優希仕度し。俺今から章大に電話するから‥』




無茶なことなんて分ってる。

最後なんてあっけないんも知ってる。

だから‥だからこそ‥

華麗にはかなく散って欲しいねん‥優希には‥。