ガラガラ‥




亮『優希ー来たで???』




ピッ‥ピッ‥ピッ‥ピッ‥




「‥‥‥亮ちゃん?‥‥‥」

亮『‥‥‥優希 ‥‥。』




仕事が終わって今日もまた優希の病室に通う‥

でもあきらかに昨日までと何かが違った。

シュ−ッシュ−ッシュ−

口には呼吸器‥

ピッピッピッピッ

頭の上には心拍計‥

ポタッポタッポタッ

腕にはたえまなく投与され続ける点滴‥

あきらかに日に日に優希は医療機器なしでは生きて

いけなくなってきとる‥




亮『‥‥どうしたんや??なんかひどなったんか??』




苦しそうに顔をゆがめながら優希は言う‥




「‥章‥章大に会った??‥何かいうてへんかった‥??」




喋るのもつらそうな表情で俺をじっと見つめる。




亮『おうたで‥』

「なんか‥なんか言うてた??」




うっ血したこぶしに力が入る‥

卑怯な自分に腹が立つ‥

言えば優希は去っていく‥




亮『‥‥章大が‥‥』

「‥‥‥‥」




呼吸器をつけて苦しそうな優希が悲しげな表情で俺を見る。

ピッピッピッ

すべてが俺を攻め立てるねん‥




亮『‥‥‥‥章大が‥‥』