ガチャッ




先生「一応命は取り留めました‥あとは意識の回復を待つだけです」




手術室から出てきた先生の一言‥




亮『優希は‥大丈夫なんですか??生きてるんですか??』

先生「はい。今は大丈夫です‥」




ガチャ‥ガラガラガラガラ‥

集中治療室の扉が開き優希が病室へと運ばれていく‥




章『‥‥優希!!!‥』




青白く血の気のない優希の横顔がチラっと優希を運ぶ看護婦さん達の間から見えた。




章『‥‥‥亮‥今からでも遅くないやん‥‥‥』

亮『‥‥‥‥‥何がや??‥‥』




俺はやっぱりあかん奴やな‥




章『今からでも優希の隣におったって−や‥』




いつも人がよくて‥




亮『‥‥‥‥‥いいんか??俺なんかで‥』




いつも損をする。




章『亮じゃないとあかんねん‥いまからでも優しくしてあげて−や』




でもこれが俺の‥




亮『‥‥‥‥ありがとう‥‥章大‥』




精一杯の‥お節介や???




章『はよ優希ん所いったり。意識戻した時亮が側におる方がええ‥』




走り出す亮‥

その後ろ姿を見送る俺。




章『‥‥‥優希‥‥この方が‥ええやろ‥‥???』




そしてまた俺は静かに誰もいない廊下で涙を落す。