外はすんごい大雨が降っててまだ夕方やのに

空は暗くて冬の雨の匂いがした。

ツンと鼻につくけどどこか懐かしい

冷たい風の匂い。

ピリリリリ〜♪

{着信 優希 }




章『‥優希 ?!』




ピッ




章『優希?!今どこや???』




ガタンっ

次の瞬間‥

電話をきって傘をさすのも忘れて

無我夢中で俺は走り出した。