Time is gone

 だが明日、その不名誉な歴史に終止符を打つべき、改革の幕が開く。それはえてして一晩で成就するものではない。明日、プライベートで食事をしたからといって、梨花が自分の女になるとも、ベッドインできるとも思ってはいない。それでも、今までは遠くで眺めることしかできなかった美女と、二人きりで食事ができるのだ。そう思うと熱いものが体の中心に集まり、脳はその欲望を解放しようと眠りをさまたげていた。いや、革命前夜を楽しんでいたのかもしれない。