Time is gone

 もう、住む世界が違う。
 そう思うと残された一泊二日の旅行が、辛いだけの合宿のように思えてきた。
 明日、目覚めたらお前の世話になるかもしれない。連休を無駄にするのは惜しいが、俺は毎日が連休みたいなものだ。
 俺は、月明りを受け艶めかしく輝く時計に対し、長年の相棒を相手にするかのように語り掛けた。