堅実、俺の性格を形容するとすれば、これ以上に相応しい言葉はない。いや、なかった。ギャンブルにのめり込むことも、女に狂乱することもなかった。石橋を叩いて渡るほどではないが、それなりに慎重に生きてきた。それなりの給料とそれなりの結婚、それなりの老後を求めていたために、結果的にそうなっていただけなのかもしれない。
そんな人生が楽しいだろうか。生を謳歌したと言えるだろうか。
答えは否、そんなわけがない。
そんな平凡な、小春の日差しに目を細めるような人生が、楽しいわけがない。俺はやっと目が覚め、本当の自分に巡り合えた。それもこれも、一重にこの時計のおかげだ。この時計に出会わなければ俺は、本当の自分と巡り会うこともなく、棺桶に片足を突っ込んでいただろう。
そんな人生が楽しいだろうか。生を謳歌したと言えるだろうか。
答えは否、そんなわけがない。
そんな平凡な、小春の日差しに目を細めるような人生が、楽しいわけがない。俺はやっと目が覚め、本当の自分に巡り合えた。それもこれも、一重にこの時計のおかげだ。この時計に出会わなければ俺は、本当の自分と巡り会うこともなく、棺桶に片足を突っ込んでいただろう。



