Time is gone

「お前のような三流の空き巣と組んでは、すぐに豚箱行きだ」
 俺の顔は、みるみる内に紅潮していった。
「何だとお前……もう一回言ってみろ」
「三流の空き巣と組む気はない」
「ふざけんじゃねぇぞこの人殺しが!」
「三流と言われてキレるのが、三流の証だ」
 俺は真哉の胸倉を掴もうと歩み寄り、止めた。汚くて触りたくもない。
「俺のどこが三流だ? 俺は盗みを始めて十年、一度も捕まったことがないんだぞ。それのどこが三流だ!」
「ケツ持ちが優秀だったんだろ。お前の力ではない」
 脳裏にヤンの顔が浮かんだ。
 ヤンがいればこんな浮浪者の一人や二人、すぐに東京湾に沈めてくれたのに……。