Time is gone

 完璧だ。これで当分は逃げ切れる。ほとぼりが冷めた頃に海外にトンズラすればいい。それを思うと、ヤンに見放されたのは痛い。奴に頼めば、安全に国外へと脱出できた。偽造パスポートだって簡単に手に入った。なぜ、助けてくれなかったのだろうか。
 その理由は明らかだった。だからこそ、笑うしかなかった。
 しょせん、俺は奴の使い捨ての駒でしかなかった。奴の相棒はマーだ。俺の変わりなんて、いくらでもいる……。
 こうして、俺の逃亡生活は幕を開けた。