Time is gone

「ツカマッテモ、シャベルナ。シャベッタラ、コロス」
 ヤンは捨て台詞を残し、一方的に電話を切った。
 急いでリダイヤルボタンに触れたが、
「オキャクサマガオカケニナラレタデンワバンゴウハゲンザイ……」
 という無機質な電子ボイスが流れるだけだった。
 ヤンに、見捨てられた。いや、切り捨てられた。
 その場で膝から崩れ落ち、天を呷った。だがそこには、さっきまでさんさんと輝いていた星たちは一つもなかった。閉館後のプラネタリウムのように、果てしなき闇が広がるだけで。