周囲の家々も同じような状況だった。ただでさえ静かな住宅街は、一層の静寂に包まれていた。聞こえて来るのは蝉の鳴き声。耳を澄ませば太陽がコンクリートを焼く、ジリジリと言った音までも聞こえてきそうだった。
ついている。絶好の空き巣日和だ。決行は今夜。そうと決まれば、この暑さともおさらばだ。
俺はポケットから時計を取り出すと、静かにリューズを回した。遠くの空に、ソフトクリームのような積乱雲が見えた。暦の上では秋を迎えても、まだまだ夏は終わらない。
その雲に思いをはせていた俺は、大切なことを忘れていた。積乱雲は、雷雨を伴うということを……。
ついている。絶好の空き巣日和だ。決行は今夜。そうと決まれば、この暑さともおさらばだ。
俺はポケットから時計を取り出すと、静かにリューズを回した。遠くの空に、ソフトクリームのような積乱雲が見えた。暦の上では秋を迎えても、まだまだ夏は終わらない。
その雲に思いをはせていた俺は、大切なことを忘れていた。積乱雲は、雷雨を伴うということを……。



