空き巣騒動も落ち着き(とは言っても、犯人は未だに捕まってはいないが)、引越しも無事終えることができた。忙しさと、思い出の詰まった家で過ごす最後の日々、それを愛しみながら過ごした数日間は、アッと言う間に過ぎて行った。 新天地に移ったわしに残された使命はただ一つ、光彦が目覚めるその日まで、生き長らえることだけだ。そのためには時計の能力が必要不可欠である。時を早送りする日々に戻るべき、段ボールの中から時計を探し始めた。