Time is gone

 わしの断片的な記憶のほとんどは、光彦の成長に関するものだった。そしてそれは、背中の十字架を重く、重くさせていった。それにも関わらず、わしの背はその重みをもろともせず、真っ直ぐに天へと向かっていた。生きることへの羞恥心から、ポッキリと折れてしまった心、健康を象徴する背中……。わしの心と体もまた、光彦と同様の不協和音に苛まれていた。そしてその苦悩から解放されることだけを願い、リューズを回し続けていた。