Time is gone

「お義父さん、何か困ったことがあればすぐにでも連絡してください。たまにでも構いません、ご飯も食べに来てください」
「分かった。そうさせてもらうよ。心配掛けて、本当にすまんかった」
 わしは真摯な態度で頭を下げた。そんなわしの姿勢を見て、景子は逆に不安を募らせていた。わしの中で何かが決定的に変わってしまった。それは誰が見ても明らかだった。このまま気力も体力も衰え、ぽっくり逝ってしまうことを恐れていたのだろう。血縁関係は無かろうとも、わしも家族の一員だ。その大切な誰かを、これ以上失いたくはなかったのだろう。