「光彦、お前の言っていたことは、本当だったんじゃな。それなのに、わしは……」
わしは、何一つ反応を示さない孫に語り掛けた。
「お前の話を信じてやれんかった。信じておれば、もっと親身になって聞いておれば、お前はこんな姿にならずに、済んだんじゃ……」
涙が止めどなく溢れ、光彦を濡らした。
「わしのせいじゃ。わしがお前をこんな姿にしてしまったんじゃ!」
光彦は、それでも何も答えない。病室のベッドの上で、身動き一つとろうとしない。体には様々なチューブが繋がれ、その生命を辛うじてこの世に繋ぎ止めていた。
わしの孫、光彦は、急性アルコール中毒による脳障害により、植物化状態人間と化していた。



