「すげえっ……すげえもんを手に入れたぞ! 俺は時間を自由に進められる! おまけに、その間の記憶もしっかりある!」
俺はすでに疑っていなかった。自分が酔っ払いでも、アルツハイマーでもないことを。
俺は時を自由に進めることができる、奇跡の時計を手に入れたのだ。
「時間を自由に進められるってことは、その逆も……」
試しにリューズを逆回ししてみたが、長針も短針もビクともしなかった。
「クソッ、その逆はなしかよ! まぁいい、時を自由に進められるだけでも十分だ。高望みはよくない。そうやって生きてきたんだ」
俺の頭からはすでに削除されていた。窃盗という罪を犯して、その時計を手に入れたことを。奇跡の時計を奪われながらも、不敵な笑みを浮かべていた男のことを。
俺はすでに疑っていなかった。自分が酔っ払いでも、アルツハイマーでもないことを。
俺は時を自由に進めることができる、奇跡の時計を手に入れたのだ。
「時間を自由に進められるってことは、その逆も……」
試しにリューズを逆回ししてみたが、長針も短針もビクともしなかった。
「クソッ、その逆はなしかよ! まぁいい、時を自由に進められるだけでも十分だ。高望みはよくない。そうやって生きてきたんだ」
俺の頭からはすでに削除されていた。窃盗という罪を犯して、その時計を手に入れたことを。奇跡の時計を奪われながらも、不敵な笑みを浮かべていた男のことを。



