「だったらOLにでもなるか? 学歴も職歴もない女を、しかも風俗で働いていた女を、雇う会社なんてあるのか?」
私に返す言葉はなかった。
私は、男に奉仕することしかできない女……憧れの的であった鈴木陽子は、いつからかセックスドールになってしまった。
「ないだろ? だから少し休んで、他の店を探せ。それに普通のOLが、ここの家賃何て払えないだろ」
千歳烏山の閑静な住宅街に佇む高級マンション。その家賃は月二十万。一般的なOLの月収がどれくらいであるか、私には想像も付かなかった。それでも、払えないことだけは確かだった。
「引越すわ。家なんて、別に住めればいいの。就職が難しければ、バイトでもいい。私は真っ当な、誰にも恥じないような仕事をしたいの。トシ、あなたなら分かってくれるでしょ?」
「バカ言ってんな! 今まで散々贅沢な生活をしてきて、そう簡単に戻れるわけがないだろ! バイトの時給を知っているか? せいぜい八百円か九百円だぞ? 汗水垂らして八時間働いても、六千円か七千円にしかならないんだぞ! お前がチンコ一本咥えれば稼げる額だぞ!」
私に返す言葉はなかった。
私は、男に奉仕することしかできない女……憧れの的であった鈴木陽子は、いつからかセックスドールになってしまった。
「ないだろ? だから少し休んで、他の店を探せ。それに普通のOLが、ここの家賃何て払えないだろ」
千歳烏山の閑静な住宅街に佇む高級マンション。その家賃は月二十万。一般的なOLの月収がどれくらいであるか、私には想像も付かなかった。それでも、払えないことだけは確かだった。
「引越すわ。家なんて、別に住めればいいの。就職が難しければ、バイトでもいい。私は真っ当な、誰にも恥じないような仕事をしたいの。トシ、あなたなら分かってくれるでしょ?」
「バカ言ってんな! 今まで散々贅沢な生活をしてきて、そう簡単に戻れるわけがないだろ! バイトの時給を知っているか? せいぜい八百円か九百円だぞ? 汗水垂らして八時間働いても、六千円か七千円にしかならないんだぞ! お前がチンコ一本咥えれば稼げる額だぞ!」



