「懐中時計? 一見何の変哲もない時計のようだが、特別な仕掛けでも?」
男の口調は、鼻で笑うそれだった。
「どんな仕掛けや種があるかは分かりません。ですが、物凄い能力を秘めています」
「それは面白い。一体どんな能力だい? ……まさか、時間を自由に操れる! それは凄い! 素晴らしい! アンビリバボー!」
「自由に操ることはできませんが、自由に進めることはできます」
「本当かね? それだけでも十分素晴らしい! 私は正直忙しい身だ。一日が二十四時間では足りないくらいだ。ろくに休む時間もない。時を進められる……どれだけ楽だろうか」
今の内に好きなだけバカにすればいい。すぐに吠え面をかくのはお前だ!
「お忙しい鳴澤様だからこそ、交渉相手として選ばせていただきました。信じられないと思いますが、この時計のリューズを回しますと、回した先の時間までコウソクで時が進みます。コウソクのコウは高低の高ではありません。光です。光の如くスピードで時が進みます。もちろん、お仕事やプライベートには何の支障もきたしません。何のデメリットもなく、好きな時間まで時を進めることができます」
男は溜息と共に口を開いた。
男の口調は、鼻で笑うそれだった。
「どんな仕掛けや種があるかは分かりません。ですが、物凄い能力を秘めています」
「それは面白い。一体どんな能力だい? ……まさか、時間を自由に操れる! それは凄い! 素晴らしい! アンビリバボー!」
「自由に操ることはできませんが、自由に進めることはできます」
「本当かね? それだけでも十分素晴らしい! 私は正直忙しい身だ。一日が二十四時間では足りないくらいだ。ろくに休む時間もない。時を進められる……どれだけ楽だろうか」
今の内に好きなだけバカにすればいい。すぐに吠え面をかくのはお前だ!
「お忙しい鳴澤様だからこそ、交渉相手として選ばせていただきました。信じられないと思いますが、この時計のリューズを回しますと、回した先の時間までコウソクで時が進みます。コウソクのコウは高低の高ではありません。光です。光の如くスピードで時が進みます。もちろん、お仕事やプライベートには何の支障もきたしません。何のデメリットもなく、好きな時間まで時を進めることができます」
男は溜息と共に口を開いた。



